メイン 実録・個人の昭和史I(戦前・戦中・戦後直後) 電気通信大学藤沢分校物語 | 投稿するにはまず登録を |
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編集者 | 投稿日時: 2015-2-13 13:18 |
登録日: 2004-2-3 居住地: メロウ倶楽部 投稿: 4289 |
電気通信大学藤沢分校物語 (2) 3 3.8 藤沢市議会での審議 逓信省は無線電信講習所の官立移管を進める一方、藤沢分教場の建設に関し大蔵省、藤沢市と交渉を進めてきた中村純一電務局長は藤沢市長に改めて校舎借入に関する公文書を送った。 電務423號昭和17年3月24日 逓信省電務局長 中村純一 藤澤市長 大野守衛殿 官立無線電信講習所校舎等借入ニ関スル件 近時、無線通信の重要性が一段と増すのに伴いまして、無線通信に従業する無線通信士の養成に就いては海軍其の他の熾烈な要望もありまして、量質共に格段の向上を期することの必要を痛感せらるゝに至り、今般、無線通信士の養成事業を直接当省に於いてキ営することになりました。然しこの実施に就いては時局柄経費の関係を考慮しました結果、所要の校舎、寄宿舎等は借入に依るとの方針で、所要経費を昭和17年度予算に計上し、予算の成立を見た次第であります。所要校舎等新営の候補地を予て物色中の処、貴市域内に格好の敷地を認めましたので、該地に本件無線電信講習所を設置したいのであります。以上の事情を御諒察の上、この際貴市に於いて本件講習所新設に関する校舎、寄宿舎等を新営の上、これを政府に貸與方、御配慮を煩わしたく、照会致します。追って本件御承引を頂ければ、其の具体化の詳細に就いては、必要に応じ当省関係官に連絡をとらせることを申し添えます。(注30) 大野藤沢市長は同年 3月 26日、藤沢市会を藤沢市役所に招集した。応招議員は24名であった。 大野藤沢市長は開会宣言のあと(途中省略)「尚、申上げて置きますが、議案中官立無線電信講習所新設費起債に関する件に付いては、逓信省電務局の隅野無線課長ならびに講習所設立委員富永さんがお忙しい中をわざわざ御出席下さいまして、御説明下さるそうでありますから、左様承知願います」と説明、議会出席の承認がされた。議会には隅野無線課長、同事務官石川竹三郎、富永英三郎が出席した。(注31)(以下次号) 注)本稿で引用した資料は最終稿にまとめて記載します。 注21)365° vol28 注22)若宮貞夫先生追憶 注23)Wikipedia 注24) 電気通信大学60年史 注25) 目黒無線同窓會誌第9巻 注26) 昭和財政史第三巻 注27)28) 目黒無線同窓會誌第9巻 注29)若宮貞夫先生追憶 注30) 官立無線電信講習所新営関係書類綴 注31)藤澤市會々議録 |
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