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   実録・個人の昭和史I(戦前・戦中・戦後直後)
     我が軍隊的自叙伝 緒方 惟隆
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編集者
投稿日時: 2013-4-5 7:48
登録日: 2004-2-3
居住地: メロウ倶楽部
投稿: 4289
我が軍隊的自叙伝 緒方 惟隆

はじめに

 この記録の
 メロウ伝承館への転載につきましは、緒方惟隆様のご了承を
 いただいております。

 メロウ伝承館スタッフ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 我が軍隊的自叙伝

   序

 本自叙伝脱稿寸前、私達が曽て大元帥と仰ぎ最も敬愛措く能わざる 大行天皇か、御闘病の甲斐もなく、地にひれふして天地に折りし我々の誠容れられず、終に崩御遊ばされた。誠に誠に悲しみに堪えない。
 謹んで奉悼の意を表する次第である。

――――――――――――――――――――――――――――

 さて終戦以来、はや半世紀になろうとしている。
 私もいたずらに馬齢を重ねて、もう六十七歳(昔風に数えると六十九歳)と相成る。六十七歳と言えば相当な爺イである。
 振り返ってみると、精神的、経済的に浮き沈みの激しい半生であったが、その間にあっても常に頭の一隅を占めていたのは、軍隊生活の思い出であった。

 見ず知らずの人間同志が一つの運命に因って、一つの場所に集合して、常に死を意識しつつ、苦楽を共にした軍隊生活の思い出には、学校の同窓会とは全く異なる「何物か」がある。
 この「何物か」が、軍隊の思い出を懐かしめ、私を戦友会に駆り出させるのである。私は六つ程の戦友会に名を連ねているか、時間・費用の許す限り出席することにしている。

 老人ボケという言葉を耳にする。私にもそのボケが何時廻って来るか分からない。ボケが廻らないうちに、あの苦しくも楽しかった軍隊生活の思い出を書き留めたいと思った。即ち題して
「我が軍隊的自叙伝」と云う。

 平成元年正月

  惟隆 記



 目次

 生い立ちの章
 学生時代の章
 新兵の章
 騎兵学校の章
 見習士官の章
 船舶兵科の章
 中隊長の章
 終戦復員の章
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題名 投稿者 日時
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