はじめに

　スタッフより

　この投稿（含・返信）は、メロウ倶楽部の公開サイト「大正の部屋」への投稿（2010/08/15）を、投稿者（含・返信者）のご承諾を得て転載するものです。

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　皆様、ご無沙汰でした。
　猛暑、お見舞い申し上げます。（クーラーかけっぱなし、電気代、気にしてます）
　ヒマツブシです、御読み捨て下さい。

　さて、本日は「終戦記念日」、「記念日」って言うのは、おめでたい日とか、嬉しかった日に付けると思っていたんですがあ、まぁ～、終戦も人に依っては嬉しかった日になるのでしょうね。
　あの日、俺は爪哇島の基地に居ました。
　正午から（当時は時差に関係なく、爪哇島も日本時間でした）重大放送が在るとか、何でも陛下が直々に”もっと確り戦争をしろ”って言うらしい・・・でした。
　Made in USA　の　Sky-Chanpion　とか言う、周波数直読式の短波ラヂオを持ち出して、それを取り囲んで、固唾を呑んで、時を待ちました。
　周波数は11,800KCだったかなぁ？、NHK（今の）の短波放送でした。
　フェーディングが激しくて、音声が上がったり下がったりでしたが、俺には大意は分かりました。
　”干戈を納め・・・”っていうとこが決め手でした。
　当時は、俺は耳が良かったのです。
　他の連中は、意味不明とか、陛下が激励した、と思った連中が居たことは確かです。
　その瞬間、思ったことは、正直「これで命が助かった！！！」でした。

　それから復員船で名古屋港に帰り着くまでの一年間・・・別の話になりますので、　追ってネ。
　戦争が終わった途端に、現地の人々に”バケエロー”って言われたのはショックでした。

　暑いので、クーラー入れっぱなしで座敷で大の字になって昼寝をしてました。
　突然、変なことを想い出しました。

　実は、其の日の夜、自室で大泣きに泣いてしまったのです。
　涙が目から溢れて、泣いても泣いても止まらないのです。
　大声で泣いていたらしいです。
　隣室の友人たちが心配して慰めに来てくれたくらいでした。
　悲しくて泣いたわけでは御座いません。
　口惜しくて、口惜しくて仕方がなかったのです。
　俺は、こんなに一生懸命働いたのに・・・、どうして　って言うわけで泣いていたのです。
　一晩泣き続けたら、ケロッとして、戦争を負けたことも忘れてしまったようです。

　それ以来、６５年余り、泣いたことは御座いません。
　親が死んでも、涙も出しませんでした。
　仕事でも冷徹な男って言われ続けました。
　多分、アノ夜に泣きつくして、涙が涸れてしまったのでしょう。
　夏の昼寝の夢は良くありませんねぇ～・・・。

　BUPさん
引用：

　それは御苦労さまでしたね。

　わたしは中学3年生でしたが、弁当とスコップかついで学校ではなく工事場に通ってましたよ。学徒動員とかいうやつです。先生ではなくて、幹部候補生という兵長さんに引率されて軍の施設の疎開工場を建設してました。

　その日は陛下の重要放送があるからと半日で作業をやめ、お寺の境内に集まってラジオを聞きました。電波の状態が悪くて前半はよく聞こえませんでした。

　同じ方角に帰る数人の友達と、戦争は終わったんだとか、いや終わってないとか議論して帰りました。
　翌日ひさしぶりに学校に行ったら運動場は芋畑でした。

　先生たちは一日で軍国主義から民主主義らしい口調に変わっていました。

　毎日、富士山の上を越えてやってくるB29の編隊が頭上で東に向きを変えてから大菩薩峠を越えて、八王子のほうに姿を消すのですが、それもなくなりました。

　終戦記念日は世の中ががらりと変わったことを痛感した日です。

　YKOMAさん　はじめまして。
　酷暑が続いております、熱中症などに、ご注意してお過ごし下さい。
　あと一週間くらい暑い日が続くそうです。
引用：
　お書き込み、有難う御座います。
　兎に角、ヒマでヒマで・・・、遊び半分の書き込みに貴重なレスを頂き、恐縮しております。
　此の暑さ、普通ではございませんね。

　熱帯地域で４年ほど過し、戦後も何回か訪れましたが、暑いと思った記憶がないのです。
　南の島の基地に居たときは、夕方より涼しくなり、クーラーなどは無かったけれど、寝苦しかった記憶がないのですよ。
　関東地方では、あと一週間ほどで涼しくなるとか。
　又、ヒマツブシの戦争記録でもやらせて頂きます。
　私が書くと、戦争をしていたのか、観光に行っていたのか分からなくなるので、不安ですよ。
　では又。

　BUPさん
引用：
　おや、熱帯といえどもそうですか。

　まったく、この頃の世の中は、なにもかもメリハリっちゅうもんがなくなってしまった。

　年寄りだけが長生きして何になるのでしょうねえ。
おやおや、愚痴になってしまったかな。