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   実録・個人の昭和史I(戦前・戦中・戦後直後)
     小学校2年生の文集・1933年
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投稿者 スレッド
マーチャン
投稿日時: 2008-8-27 7:58
登録日: 2003-12-31
居住地: 宇宙
投稿: 358
小学校2年生の文集・1933年
 長兄の小学校二年生のときのクラスの文集です。
 この学校は、東京三鷹市にあり「大正ロマン」的な理念で設立された私立の学校です。

 また、戦前は「綴り方(作文)」教育が盛んでした。
 その影響もあったかも知れません。

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 表紙


















 カット















 受け持ちの先生による「まえがき」

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みなさまへ

大へんおそくなって まうしわけありません。

一年のときののは第一部に、二年のがくきののは第二部にしました。

ひゃうし の ゑ は 武○君、第一部のとびらは、新○君 の ゑ を とりました。

井出さんは 二がくき から よその學校へ 行かれるさうです。この文しふは その おわかれの きねんにも なることと 思います。どこへ行かれても、このぶんしふを よまれる時には きっと 私どもを 思い出して くださることでせう。

第三号には もっともっと りっぱな ものが のるやうに みんな しっかり やって下さい。

昭和八年七月

        中 村   ○

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マーチャン
投稿日時: 2008-8-28 7:33
登録日: 2003-12-31
居住地: 宇宙
投稿: 358
小学校2年生の文集・1933年・続き













日記のなかから

  井 出  ○ 子

もうせんから常なりさんがおびやうきになって、今日またおびやうきですからおかあさまのおちちがはれたら、私がのんですてました。
今日はがくかうからかへってすこしあとにお兄さんのおともだちのさざひこさんがおうちへきたから、お兄さんと私で出て来ました。それから私がさざひこさんにとらんぷをしようと言いました。さうしたらてるを兄さんとおはなしをしてゐました。それから私とてるを兄さんとさざひこさんだけで行かうとしたら、おぎくぼの伯母さんが駅まで連れて行ってちょうだいといったから駅までごいつしょに行きましたらアーケードでちょつとおかひものをしたので私とてるをにいさんとさざひこさんだけでローラースケートをしてかへりました。

 十二月二十一日 水















中 村 ○ 彦

もうせん僕が學校からかへったら、家の前に大ぜいのへいたいさんが、一、二、とばんがうをいってゐました。
そして馬にのった大しゃうがたきぎをとってこいとめいれいをしました。
そして一人のへいたいさんが、すこっぷで家のはらっぱをほって、なにをするのかとおもつたら、お寺の井(ゐど)のところでお米をといで、火がもえるところにぼうをとほして、おべんたうをたべていました。
夕方へいたいさんは、ならんでかへりました。へいたいさんがかへるころ、かもつ自どう車が こしやうで ささのところに のりこみました。
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