祖父の卒業アルバムが出てきましたので、アップします。

　正確なタイトルは写真にありますように「紀念帖」で
１８９９ー１９０３　です。この２つの間の絵は鶏です。
１９世紀から２０世紀に跨《またがる》るものとして貴重なものかと思います。

　一部破損したり、剥《は》がれたりしていますが、１０５年の間の何十回と言う引越がありましたのでご了解下さい。

　祖父は旧制四高卒後、明治３２年、東京帝国大学に入り、同３６年卒業しています。大正１３年死去しましたので、私の生まれる前でした。

　次回から内容をお目に掛けます。

　左は教授陣のうちの１頁目で中央が当時の文部大臣、菊池大麓。
その右が総長の山川健次郎、他に名誉教師ベルツ、解剖の小金井良精、病理の山極勝三郎、皮膚科の土肥慶蔵、内科に入沢達吉ら錚々《そうそう》たる人々の名前が見えます。また、髭《ひげ》のないのは２人だけです。

　右は学生でこれまた髭をたくわえている人が多く見られます。又２番目からの釦を嵌《は》めていない人がまま見られます。

学生７頁の次に構内風景などがあります。以下はその一部です。

左上１は竜岡門（鉄門）を入ったところ、左が御殿下運動場（此処で良くサッカーをやりました）
２婦人科手術室（昭和４０年位の建て替えまで使用、私もここで手術をしました）
３集会所（通称山上御殿）研究会などは此処で。
４構内園池（のちに三四郎池）

左下１内科外来。
２内科学教室
３外科、眼科、皮膚科、産婦人科の各教室（建て替えまで使用）

階段教室における外科手術見学です。（縦長の画像で失礼しました）

アルバムとは別に１枚集合写真がありました。植物園で撮ったもので、下に明治３３年１１月、教授２名、助手４名、学生７０名とあります。矢印のが祖父で少ない和服姿です。

ザックスさん、こんばんは。

明治時代の東大・・・、吃驚《びっくり》しながら拝見いたしました。

私の生家では父の代になって、やっと大学まで進学した
のですが、祖父の時代は旧制中学卒業で終わり。

それでも村の“インテリ”として、顔役だったそうなの
です。

「学生でこれまた髭をたくわえている人が多く見られます。」

私が在職中の東大でも、髭を生やしている学生もおりました
が、威厳のある髭ではなくって、ファッションとしてのそれ
でしたから、粋《いき》がっていたのは当人だけという感じでした。

就職する頃は、大部分の学生は剃《そ》り落としていましたね。

貴重なお写真の展示、ザックスさん、ありがとうございました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　桐子

桐子さん

　ご覧戴き、加えてＲＥＳ有り難うございました。桐子さんには長く通った懐かしい所ですね。

　折角ですからもう一枚追加します。

　　左は東京巣鴨病院（のちの松沢病院）
　　右と左下は駒込病院
　　下右は養育院（今の老人医療センター）

　こうしてみると、上記の病院は随分古くからあったのですね。

当時の赤門
　今と違うところは、今は左右に生け垣があり、正面には朱の柵が置いてあることです。戦災を免れ、当時のままの姿です。
　因みに黒門は専修大学に１１年後に作られた黒塗りの冠木門のことです。

順不同になりましたが、最後のものです。

　左から　東大正門、運動会艇庫《ボートをしまっておく倉庫》、端艇《たんてい=ボート》優勝旗、時計台。

　右頁　　薬物学、衛生学等の教室、法医学、精神病学、解剖学