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投稿者 | スレッド |
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マーチャン | 投稿日時: 2004-12-20 10:40 |
![]() 登録日: 2003-12-31 居住地: 宇宙 投稿: 358 |
障子貼り 子供のころ「お正月を迎える」というときに「破れ障子《しょうじ》を切り張りする」のは大切な年末の行事の一つでした。
戦中・戦後は「障子紙」が手に入らず、一般家庭では、障子戸1枚を丸ごと張り替えることは、なかなかできませんでした。半紙などで破れた部分だけを切り張りしていました。その半紙すらも、なかなか手に入りませんでした。 「障子張り」についてとても印象的な記憶があります。 兵庫県の山間部の小学校五年生のときでした。 国語で「徒然草」《つれづれぐさ》の「松下禅尼の障子の切り張り」の話を学習しました。 *********************************************************** 内容はーーー 北条時頼の母、松下禅尼(ぜんに)が、みずから、障子の切り張りをしていた。 兄の城介義景(じょうのすけ よしかげ)が「切り張りは手間ばかりかかってきれいにできません。障子張りは、こちらで、慣れたものにさせますから」といいますと「いえいえ、倹約の精神を若い人に教えたくて、わざとこうしているのよ」といった ーーーという話です。 *********************************************************** 一通り読み、意味を調べたあと、先生は「どうや、松下禅尼さん、えらいやろ」と言われました。 生徒たちは、きょとんとして「何がえらいのか、ようわからん」というのです。 「障子戸をまるこど張り替える」ということが、貧しい時代の、貧しい土地の小学生には考えもつかなかったためです。 それにしても、障子を通して新年の、やわらかい初光が差し込むのを眺めるのは、いいものですね。 |
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題名 | 投稿者 | 日時 |
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マーチャン | 2004-12-20 10:40 |
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堅香子 | 2004-12-22 23:06 |

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