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投稿者 | スレッド |
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としつる | 投稿日時: 2004-11-27 13:18 |
![]() 登録日: 2004-2-17 居住地: 東京 投稿: 31 |
過ぎた昔の暖房と燃料(その1) いよいよ霜月11月も終り師走12月を目前にして暖房が恋しくなって来ました。今の時代は何でも欲しいものが身近にあり、一般的にはご自身の判断で必要な暖房も家計さえ許せば充分でしょう。
昔話は面白くないなどと孫どもには言われますが、60年程前の暖房とその燃料に付いて思い出してみます。 今時は電気、ガス、水道、石油ガソリンなどが無くてはならぬライフラインだと言われていますが、 私共の育った戦前戦中戦後間もなくの時代は木材を主とした薪、それを加工した木炭、練炭(タドン)、などが一般家庭の中心であり、大企業では石炭、コークス、重油、石油などがいわゆる燃料として使われていたのです。無論自動車にはガソリン、鉄道列車では石炭を使っての蒸気機関車がやがては重油を使ってのジーゼルカーやガソリンカーなどに発展して来たのです。 既に皆さんが述べられているようにその昔家庭の暖房には薪や石炭、石油を燃料としたストーブが大型暖房でした。老生の育った群馬の高崎市街では家庭暖房には居間に掘り込んだ炬燵《こたつ》が一般的暖房でした。 我が家は製材業を家業にしていましたから、切り落としたおが屑や木材破片を燃料にした薪ストーブに、一緒に入れ真っ赤に焼けた木炭を炬燵に移し、それが家族団欒《らん》の暖房でした。 多勢の客人を迎える座敷には大きな火鉢を置き、それに炭火やら練炭(たどん)を入れ手を翳《かざ》しながら話しに興じたものです。 火の元としては勝手台所の竈《かまど》 コンロなどが薪、コークス、木炭が燃料であり暖房の大元になったのです。無論風呂の燃料としては薪、石炭、コークスが主で石油やガスは更に進歩した大型器具になってからの後々のことだったと思います。 従って何処の家でも勝手台所には煙突があり風呂、竈などは勿論煙突掃除も必要な火災予防の仕事だったのです。況してや料理屋さんや種々の商売屋では常に「火の用心」を心掛け神仏にも願い上げたのです。それでも冬の寒い時季など風の強い夜、不注意や間違えでの火災発生の件数も多く、ご多分に漏《も》れず我が家でも、結構怖い思いもしたので、町中何処でも拍子木を打っての夜警を交替で明け方まで続けたものです。 個人的な暖房器具と言えば今では化学反応を応用したホカロンなどと名付けたものや、白金懐炉などと言うアルコール燃料を使ったもの、工夫された電気アンカ、電気毛布などがありますが、その昔は懐炉灰を入れた懐炉、熱湯を入れた湯たんぽなど生活の知恵を働かせたものです。 長くなりそうですから、続きを次回に送ることと致します。 04.11.27PM;としつる |
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題名 | 投稿者 | 日時 |
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としつる | 2004-11-27 13:18 |
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としつる | 2004-11-28 10:37 |

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