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   大正の時代
     昔、昔の怖かった旅の思い出 (不虻 )
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編集者
投稿日時: 2009-2-6 16:17
登録日: 2004-2-3
居住地: メロウ倶楽部
投稿: 4289
昔、昔の怖かった旅の思い出 (不虻 )

 昔昔、大正13,4年頃、私が3~4歳、つまり八十数年前の話です。
 軽井沢から草津温泉まで電車が開通したのは大正15年9月のこと、それまでは草津から3里(約12km)程離れた嬬恋の三原と言うところまで電車で、後は馬に乗っての旅でした。

 写真のように炬燵の櫓の様なものを馬の背に載せ、それに乗っていくのです。
 何故祖母と二人が、そう言う馬に乗って三原から草津まで、しかも夜帰ったのかは、全く覚えがありません。
 兎も角暗い夜道を、灯りといえば馬子が持っている提灯一つの夜道を祖母と二人、馬に揺られ、怖かったことだけを覚えているのです。「怖いよ、おばあちゃん!怖い!」と泣きべそをかきながら帰りました。

 後年になってから思いついたのですが、あの情景はゲーテの詩、「魔王」そのものでした。












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